言葉の裏にイメージがある(No.0005)
- しげ
- 2024年3月3日
- 読了時間: 8分
更新日:2024年3月4日
言葉の裏にイメージがある

今日は、言葉の裏にはイメージがあるという話をします。
イメージがあろうがなかろうが、それってそんなに大切なの?
と思われるかもしれません。
私としては、とても大切と思っています。
なぜなら、言葉を聞くたびに、そのイメージを再体験しているからです!
また、これを知っているから、人が自分と同じ考えじゃないかもしれないといつも気にかける事ができ、注意深く話を聞く事ができます。
コーチングやNLPなどセッションをしているときにどんな、クライアントが言葉の裏にどんなイメージを持っているかを確かめながら、セッションを進め、自分の言葉のイメージに流されずに相手の言葉を受け取る事が出来ます。より相手を理解し共感が深まっていきます。
色々と大切な事がありますが、下記③点について紹介していきます。
①自分も含め人の状態がわかりやすくなる。
②共感し、されやすくなる。
③リフレームが機能しやすくなる。
このように機能を知るとこによりもっと戦略的に、良いコミュニケーションを取れると思います。
言葉のイメージを感じる
先ずは、言葉の裏のイメージを感じてみましょう!
お茶と聞いたら、頭に何かイメージがわくのではないでしょうか?
ペットボトルかもしれませんし、湯呑みかもしれません、緑茶かもしれませんし、麦茶かもしれません。
また、その味、温度や香りなども感じるかもしれません。
更に、美味しいとか好きとかのポジティブの感情、感覚があるかもしれませんし、苦い、まずいとかのネガティブな感覚かもしれません。何も考えずに思い浮かべるといつも同じイメージと感情、感覚が湧き出て来ることがあると思いますが、いかがでしょう?
更に、そこから思考が動き出すかもしれません。ポジティブな例では、お茶を飲むとインフルエンザにかかりにくいなど、ネガティブな例では、お茶にはカフェインが含まれていて夜寝る前に飲むと眠れなくなるだとか、もしかしたら考えたかもしれません。
このように、言葉を聞いた時、イメージの視覚、聴覚、体感覚の五感をまず感じ、その後、感情や思考に移り良いことや悪い事などの判断まで無意識のうちに行なっていることがわかると思います。
意識では、言葉を聞いただけと分かっていても、無意識は、五感を感じ、感情を感じ、思考を行なっていて、普通の体験と変わりない体験をしていることになります。
皆さんは何が見えましたか?
言葉を聞いたときに、感じたイメージですが、何か一つ(もしくは一つづつ)であることと、これは今まで体験した過去の記憶であることが感覚としてわかるのではないでしょうか?
多分ですが、お茶と聞いたときに今まで想像もしたとこのない奥地の原住民のお茶を想像した人はいないと思います。
このように、言葉を聞いたときに何かイメージするのは、個人的な過去の一つの体験だと言うことが分かると思います。図1にまとめてみました。
この、言葉の裏のイメージは、理解している言葉すべてに持っていると言うことです。
良かったら、お茶以外の言葉でも試してください。
逆に、知らない言葉や初めて聞く英単語などは、全くイメージが湧かないと思います。
これも、過去に経験が無いからだという事がわかります。
図1 人間システム図

①自分も含め人の状態がわかりやすくなる。
言葉を聞いたときに自分の過去の一つの体験を思い出しているということは、他の人とは違うことを、イメージしながら話している、聞いているということです。
同じ言葉を聞いても他の人は同じイメージをしていないと言うことです。
このとこと知っているだけで、相手を良く観察する気になりませんか?
メラビアンの法則などで有名ですが、コミュニケーションの時に言語情報が7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%と言われています。言語情報7%だけを頼りに会話すると、自分のイメージが邪魔をして伝わらない事がわかるのでは無いでしょうか?
そう捉えると、相手を注意深く観察しながら、話を聞くようになれるのでは無いでしょうか?
また、自分に対しても同じことが言えると思います。自分が言葉にどんなイメージを持っているか、意外と当たり前すぎて知らなかったり、イメージが強すぎて人の話を冷静に聞けないってことがあります。
私は、相手の言葉の裏のイメージがどんなものか、自分の使う言葉のイメージがどんなものか理解しながら相手に伝わる言葉を使ってコミュニケーションを取ると、うまく行くことが増えていることを実感しています。
例として私の経験を書いておきます。
私は、「ポジティブ」と言う言葉を聞くと、無理して頑張っているとか、無理して明るく振る舞っているなど、無理をして前向きを作っているというイメージがついていました。
なので、ポジティブという言葉を聞くたびに、無理しているイメージを見て、更に、その視点で何か無理をしている自分や他人の行動を見ていることがありました。
なので「ポジティブでいこう」なんて言われると、どんより暗い気分になる事が多かったです。
「ポジティブでいこう」と発せられた時に、そういう側面も少なからずありますが、大抵の場合は、「もっと気楽に」だったり「楽観的に」だったりすると思います。
相手の言葉以外から読み取ったり質問により、相手が使っている言葉の裏のイメージを捉えることで自分の言葉のイメージを修正して、正確にコミュニケーションできるようになるのではと考えています。
②共感しやすくなる
皆さんも、こんな経験があると思うのですが、いかがでしょうか?
言った事に対して、考えすぎだよとか、大切だと思っていることを流されたりなどありませんでしたか?
その時、何か分かってもらえてないな〜なんて感じることがあると思います。
その時に、何が起きていると思いますか?
何を分かってもらえてないと感じているか?
私は、上の図1の緑で囲った部分の言葉を発した時のイメージや感情、だからこう考えるんだ(思考)を分かってもらえていないのだと思っています。ここは無意識的に行われているところなので、自分でも説明出来なかったりすると思います。何か違うとか、そんな感じで相手もわからない説明になってしまうかもしれません
また、相手が言葉の裏のイメージなど気にせず話す人だったりすると、こっちからその辺りのフォローが必要になってくるかもしれませんね!
共感のテクニックで、あいづちを打つとか、そうなんですねと同意するとかあると思いますが、その時に相手の言ったことのイメージを全く無視している人に「そうなんですね」なんて言われると逆に気持ち悪くなったりすることがあると思います。
このように相手の言葉の裏のイメージが何かに焦点を当てて、相手の話を聞いてみると色々とわかることがあると思います。
私の「ポジティブ」の言葉のイメージの話で言うと、「ポジティブっていう話する時に浮かない顔してるんですけど、どんな意味なんですか?」など聴いてもらえると、共感してもらえてるななんて思えたりします。
空気を読むのが得意な日本人なので、大抵は無意識的に出来ているところだと思います。
無意識的に出来ているので、このことを説明することが出来なかったり、共感にズレが出た時に対処が難しかったりするのではと思っています。
共感を意識的に理解することで、更に共感力を上げれるのではと思っています
③リフレームが機能しやすくなる
リフレームとは物事を新たな視点や枠組みで再解釈することで、コーチングやNLPでも良く使われます。
基本は、否定的なイメージを肯定的にして、目標達成や問題解決に使う手法です。
上の私の例の場合では、初めは「ポジティブとは、無理して明るく取り繕うことである」なんて思っています。
自分のことながら、かなり独特な考えかなと思いますが、色々と過去の記憶から無意識的にそう考えているので自分でも気付いていなかったです。
また、ポジティブと言われるたびにその感覚になるので、この考え方を変えておく方がよいこともわかると思います。
リフレームの方法は、色々とおありますが、
今回なら、ポジティブをA、無理して明るく取り繕うをBとすると、A=BになっておりBのイメージがAにも採用されています。それをイメージのよいCを持ってきてA=Cとすることで、Aのイメージをよいものに変えていく感じです。上手くいくとほんとにサッと感覚が変わります。実際には、以下のように変えてみたりしました。
「ポジティブとは、過度に悲観的にならず楽観的になること」
ここでCはかど悲観的にならず楽観的になることです。私はこのCには悪いイメージが無かったのでこれか機能しました。
この時、コーチが僕がポジティブに悪いイメージがあることに気付かなかったらどうでしょうか?
自分の言葉のイメージを優先し、流してしまうと、リフレームを行おうとも思わないでしょう!
また、「ポジティブ=無理して明るく取り繕うこと(悪いイメージ)」のイコールより右側の言葉も良いイメージの物にしないとリフレームが上手くいかない事がわかりますね!
イコールの後に持ってくる言葉も、その人がよいイメージを持っている言葉を持ってこなかったら意味がないですよね!
間違ってもポジティブに悪いイメージがあった私に「〇〇をするときは、ポジティブにするのが良い」なんてリフレームしちゃうと、大変なことになりますね!〇〇は絶対に実現しないですね!
まあ、コーチからこんなリフレームの提案をされることは無いとは思いますが…
このように、人とコミュニケーションを行うこ時に「言葉の裏にあるイメージは何か?」を問いにして生きています。そうすると相手の悪意のある言葉に聞こえたものは、実は自分の過去のイメージだったりします。
共感もしやすくなるので、相手との関係性が良好に保たれることが増えました。
言葉の裏にイメージがある。
自分や相手の言葉のイメージを知って、生きやすくなれるのではないでしょうか?
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最後まで読んで頂きありがとうございます。