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無意識的モデリング(No.0007)

  • 執筆者の写真:   しげ
      しげ
  • 2024年3月16日
  • 読了時間: 8分

更新日:2024年3月17日

無意識てきモデリング

無意識的モデリング

今日は無意識的モデリングの話を書きたいと思います。

そもそもモデリングってなんでしょう??

簡単に言うと、真似ですね!

ぼくが学んだ心理手法NLPは、モデリングからできた心理学だと学びました!

数学者のリチャードバンドラーと言語学者のジョングランダーが色んなセラピストを調査した結果、どの手法にも天才的なセラピストもいれば、普通のセラピストもだそうです。つまり手法ではなくてその人だと。天才的なセラピスト3人(それぞれ違う手法)がどのようにセラピーしているか?普通の人と天才の違いは何か?をモデリングしたところからできたそうです。

天才的なセラピストが何をしていたかと言うと、基本は皆ラポールの達人だったそうです!ラポールとは、簡単に言うとコミュニケーションを取る上で相手との信頼関係を構築することです。NLPの基本前提③他者の世界地図を尊重することはコミュニケーションの根本条件である」でも書いたように、NLPでは他者の価値観を尊重するんだなと思います。


ちょっと今日の題材のモデリングとズレてきたので元に戻すと、NLPはセラピストの「違いを生む違い」をモデリングして生まれたと言うことです!

ここまで書いたのは、どちらかと言うと意識的にモデリングした事例だと思います。


では、無意識的モデリングとは、何なのか?

結論から言うと人間の無意識は、天才で「見たもの」、「聞いたも」のは真似できてしまう能力を持っていると言うことです。

皆さんその能力発揮できていますか?ほとんどの方はその実感はないと思います。

何故その実感がないかと言うと、気づいてないときに発揮していたり、発揮してほしい時には、今まで生きてきた価値観や思い込みが無意識のやろうとしていることの邪魔をして能力を下げたり、出来ないレッテルを付けたりして発揮するのを邪魔しているからです。

その能力は無意識的に、特に0歳から3歳くらいに最大限に発揮しているんですね!なにせ赤ちゃんの頃は、今まで生きてきた価値観や思い込みがなく無意識的だからです。そして大人になってからも、無意識的な時に発揮して人に影響し、影響され生きています。


ここでも僕の経験から話をしていきたたいと思います。


私の仕事がら、外国人と決め事をしたりすることがります。特に多かったのはヨーロッパ人です。

ヨーロッパ人は、文化的にキリスト教(絶対神)文化だったりします。もちろん他の宗教の人もいるとは思います。

僕が話していた人たちはそんなに信仰深い人たちではなかったのですが、その人たちのベースには、絶対神に嘘はつかないと言うところを大切にしている様に感じました。私には正直に話しているか?ってところを重要視してコミュニケーションをとっている様に感じました。

その一方で私を含む日本人、特に私は信仰深い方ではないですが、八百万神の信仰からきているとは思うのですが、万物に神様が宿っていて、調和を大切にコミュニケーションをとっている様に感じています。日本人は空気を読むとかも言いますよね!


僕の感じたヨーロッパと日本の違いは意識的にはもうそんなに、絶対神や八百万神を信じてはいないかもしれないですが、その場にいるだけで先祖代々ベースとして学習していってることの影響を受けて育ってきているのだと思っています。なので、日本人は日本人らしく、ヨーロッパ人らしくなっていると思います。


日本人でも生まれた時から海外で暮らしている人は、その国の人の影響を大きく受けてその国の人らしくなっていると思います。「NOと言わない日本人」なんて表現されることもあるかと思いますが、文化的に調和を重んじるとそうなっていくのが、わかると思います。

ここで日本だけで過ごしていれば、問題ないのですが、海外に製品を売って行ったりなど、世の中グローバル化してきていますよね!

このようにベースの違いで僕が、体験したヨーロッパ人と日本人との交渉では、ヨーロッパ人が好き勝手なことを言って、その言うことを日本人が叶えるという構図になっていました。

ある時、ヨーロッパ人チームがさんざんダメ出しをして、日本人チームが言いたいことも言えずにへこんでしまい、その日の作業が終わったことがありました。「ヨーロッパ人はヨシ終わったご飯行こう」とフレンドリーに日本人を誘うのですが、さんざんダメ出しを食らって自分たちの信念まで否定されていると感じた日本人は、もちろん一緒に行かない。

ヨーロッパ人はなんで日本人が怒っているかわからず困惑している様子でした。

焦ったヨーロッパ人は、あまりダメージを受けてなかった僕に対して、「お前は一緒に行くよな!」とにらみを利かせてきて…

仕方なく、僕だけヨーロッパ人と夕食に行ったのでした。(TOEIC400点くらいなのに)


大まかにいうと、このようにヨーロッパで育つとヨーロッパ人の特性を身に付けることが無意識的モデリングです。


無意識的になっていると、良い悪い関係なしに、考え方、身体の使い方などコピーしていく感じです。

僕だったら、知らない間に技術者の考え方を身に付けていたりなど、特定の職業や人たちと長く過ごしていたら、知らない間に似てくるとこは、感覚としてわかるのではないかと思います。

その中でもめちゃめちゃ影響される人もいれば、あまり影響されない人もいると思います。

意識がはっきりしている時は、影響を取捨選択できると思います。

また、価値観や思い込みが強く、受ける影響と反対の性質の時には影響が受けにくいと思います。ブログ他者の世界地図を尊重することがコミュニケーションの根本条件に、思考や感情が人間の防御システムと書きましたが、まさにこの価値観や思い込みが思考や感情の防御システムで、周りと違うと認識すると過剰に反応して、周りの影響を受けにくくなります。


行動レベルで例を挙げると、自分ができると思っていると、学んだことをさっと使えるようになるし、逆に出来ないという視点でかかわっていると中々学んだことを使えません。

同じものを学んでも上手くなり人と、上手くならない人の違いがそこにあると私は思っています。皆さんにも、そのような体験があるのではないでしょうか?


モデリングが一番機能する時

一番モデリングが機能するのは、意識の壁が無く、価値観や思い込みの影響がない時が無意識的に情報が入ってくる時です。

それってどんな時か?

一番は子供が三歳くらいまでの学び方だと思います。

その時は、子供も意識が薄く、全て無意識的に、学んでいきますね。

価値観や思い込みってのも、生まれてすぐなのでほとんどないですよね!

僕であると大人になってから何時間かけても出来ない語学も、誰に教えてもらうことなく覚えていますよね!

その頃は、親の価値観なども、どんどんコピーしていきます。

ここでポイントが、親が子供に見せたいと思っている価値観だけでなく、隠している価値観までも無意識的にコピーしていくことです。

例えば、子供にはポジティブになってほしいと思って、ネガティブな思いを持っていてもそれを隠して、ポジティブを演じていると、子供は無意識にそれを全てモデリングして心の中はネガティブてそれを隠してポジティブに振る舞うことを覚えます。


僕の長男なんて、僕の猫背まですっかりコピーして歩いている姿を見ても「ゴメン」って思ってしまいます。

そのようにコピーするのは、姿勢や行動から価値観まですっかりコピーしてしまいます。

子供も大きくなるにつれて、影響を受ける割合は少なくなりますが、無意識的になっている時や、安全を感じているときは影響を受け、無意識的モデリングをしていき、その場になじんだ人になっていきます。

また、NLPのワークを使って、無意識的にモデルを取り込む方法もあります。

ニュービヘイビアジェネレーターです。良かったら検索してください。

この、ワークを機能より良く機能させるためにもこの理論を知っておくことが大切です。

知っていると、知らないのではワークの効果がだいぶ違うと思います。

例えば、ワークやるときにこんなの効果あるのか?って思いながらやっても効果が出ない感じです。ここは無意識に任せた方が良いなとか、色々とワークのディテールが違ってきます。


ここまで、色々と書いてきましたが、無意識的モデリングが機能するのは、場になじんでいるときなど、意識の壁をすり抜けて無意識的に入ってきたものが一番機能するということです。

言い換えれば、モデリング(真似)するときは、全て無意識に任せてしまうのが、一番効果を発揮します。


では意識は何もしなくてもいいのか?と思われるかもしれませんが、それは違います。

意識には意識の役割があります。


大きいところで言うと、所属する場を意識的に選択する。

どちらかというと私は、心地よいところに所属したいとか

それは誰が心地よいかということです。どちらかというと同じような思考や感情など無意識のシステムが心地よいところに所属したいと思いがちです。

しかし本来なら、自分が幸せになるためには、どこに所属した方が良いか?など目的に対して考えるのが重要だと感じています。

例えば、クリエイティブになりたいなら、クリエイティブな会社で仕事をする。

コーチングや心理など技術を学ぶ時も、教えてくれるカリキュラムよりも、自分のなりたい様なコーチやトレーナーのいるとことで学ぶなどが大切です。

そして所属すると、何を学ぶかは無意識に任せる。


行動レベルで言うと、姿勢やランニングのフォームやバッティングフォームなどでも

意識的に誰のフォームを真似るか?モデルを選択を意識が行い、できれば一緒に行動する。

もしくはYoutubなどで、モデルとなる人の映像をよく確認して、実際にやるときは、無意識に任せてフォームに意識を向けずに走る。

先ほど挙げた「ニュービヘイビアジェネレーター」も有効です。


皆さんのスキルアップに


無意識的モデリング


を取り入れてもらえればと思います。


最後まで読んで頂きありがとうございます。

よかったら感想お願いします。



 
 
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